20220105讀賣

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本日は高齢者の交通事故についての話題です。
これは令和4年1月5日の讀賣新聞の記事になります。

まとめますと
①昨年の交通事故死亡者が2636人で統計が残る記録では過去最小だった。

②高齢者の死者数は2年連続で過去最高になった。

このような記事になります。

個人的には外来で交通事故で受診される患者さんの数が10年くらい前からと比較すると減っている印象です。
以前なら月に10件程度はあった交通事故の患者さんが、少ないと1-3件/月。多いときでも5-6件/月。大変減っています。事故の程度は大きく変化ないので、交通事故そのものの数も減っているのを肌で感じます。

交通事故死者数が減った要因としては
1)コロナ禍で外出が減った  2)自動ブレーキシステムや安全性能の向上  3)安全意識の向上
などが要因に考えられます。

TV・新聞報道などで高齢者(認知症患者含む)の交通事故がクローズアップされますが、全体的な死者数は減っているようです。高齢者の割合が増えるのは、日本における高齢者人口の上昇が最も大きな要因であり、必ずしも昨今言われているような認知症患者さんの逆走などが非常に増えたからではないと考えています。

平成29年に改正道路交通法が施行されて、75歳以上の免許更新に認知機能検査が加わったことで、圧倒的に自主返納される人が増えたこと。また認知機能検査でひっっかかっても医療機関を受診される人が減っています。これも自主返納への流れが加速してきているからであり、ジワジワと効果が出ていると考えます。

悲惨な交通事故を減らすためにも、また元気な段階で免許を手放しやすくなるお手伝いがができればと考えています。


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202112讀賣サ高住

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2022年の始まりです。今年も何卒、よろしくお願いいたします。

本日は12月の読売新聞の記事からのお話です。

サービス付き高齢者住宅。一般にはサ高住(さこじゅうと呼んでおります)。
サ高住の事故についての記事になります。

令和2年度で5283件の事故があり、うち165件の死亡事故も含まれます。
2018年に比較すると2割増加ということですが、施設数も間違いなく増えていますし、どこまで報告するかによっても件数は異なるので、この件数だけでは何とも言えません。

サ高住はあくまでも施設ではなく、住宅です。
日中見守りの職員が1人以上配置されればいいわけですので、施設ではなく住宅です。
食事や、最低限の見守りがある程度だと思われればいいです。

入所する際の金額だけで決めると、大変です。
思っていた以上に金額は多いし、サービスは少ないしなんです。

本来であれば特別養護老人ホーム(特養:我々はとくようと呼びます。)が、そういう部分を補わないといけませんが、金額的な部分や都会地ではスペースの問題もあって、その肩代わりとしてサ高住が存在すると思います。

以前にも書きましたが、大きなサ高住の1階に診療所があって、ケアプランセンターに訪問看護ステーション、訪問介護ステーション、デイサービスセンターなども併せて併設することによって、
サ高住に入所すると、受診はそこの診療所で、ケアマネも併設のケアプランセンターで、訪問看護も訪問介護も併設するところで、つまりall-in-oneで丸めて使うということがよく見られます。

ですので、便利でいいという反面、まずいとなかなか他のケアマネに変わってもらったり、他のデイサービスを利用したりできにくくなるわけで一長一短ではあります。

もう少し市町村もしくは県がサ高住に対しての指導力を発揮していかないと、今後まずくなっていく可能性が高くなると考えます。


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Aducanumab

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本日は新しい認知症の薬「アデユカヌマブ」についてのお話です。

 外来でよく患者さんのご家族から新しい認知症の薬が出たんでしょう~?!と話を伺うことがよくあります。日本では2011メマリー・レミニール・リバスタッチテープ3剤が発売されて既に10経過していますが、現在のところ新しい薬の発売予定は全くありません。

 おそらく、新しい認知症の薬とは上の写真の「アデュカヌマブ」の事を言われているものだと思われます。今年67日に各新聞の1面にて、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)に承認された報道があったからだと思われます。FDAは日本では厚生労働省と同じ意味合いの政府組織ですので、アメリカで発売され使われるようになる。イコール日本でも使われるものだと思われても仕方ありませんが現実問題として、日本では承認審査中(つまり使えない状況)で、使える目途は全くたっていません。

 アルツハイマー病は、通常脳から排出されるアミロイドβというたんぱく質が蓄積し、神経細胞を壊すものと考えられます。この「アデュカヌマブ」は アミロイドβを取り除き、神経細胞を守ることでアルツハイマー病の進行を防ぐ効果があると期待されています。

 ところが、米国神経学会の見解では、この「アデュカヌマブ」は、脳内のアミロイドβを減少させるものの、認知機能の改善をもたらすかどうかは不明であると言われています。また、副作用としてアミロイド関連画像異常(amyloid-related imaging abnormalities; ARIAと呼ばれる治療に伴う脳内炎症のリスクがあり、それには脳出血が含まれる可能性があることやFDAが承認した用量を投与された人の3分の1においてARIAを生じるとも言われていて、無視できないほどの合併症と言えます。

 また、費用についてもアメリカでは「アデュカヌマブ」の薬剤費だけで年間56000ドル(日本円で約634万円・11/29現在)という超高額であるため、日本でそのまま13割負担の金額で使用できるとは到底思えません。それに加えて、潜在的な副作用や頻回なMRI検査によるモニタリングを頻繁に行う必要があり、頻回な受診の必要性があることも併せて考えないといけません。

 そうなりますと、
「アデュカヌマブ」1人の患者さんに使うとなると、1年間の医療費アメリカでは10万ドル(日本円で1132万円)を超える可能性があることを指摘しております。

 もちろん我々医療者側としても、現在の内服薬だけでなく選択肢が増えることが大変望ましいのですが、この状況から考えますとアルツハイマー病の早期の段階の人で、かつ通常の検査✙諸検査(アミロイドPET・脳脊髄液検査etc.)により、この新薬を使う患者さんがかなり絞られることになると思われます。
 2025には日本全体で730万人の認知症患者さんがいる推計になっていますが、その中のアルツハイマー病の患者さんで、かつ初期の段階の患者さんの一部に使用すると考えるのが妥当なのではないかと思われます。

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