リバスタッチパッチ(イクセロンパッチ)の副作用は一番多いのが皮膚障害(スキントラブル)です。
不思議なもので認知症の患者さんは、パッチの存在感に気付かない際はあまりトラブルがおきませんが、ある日パッチの存在に気がつくとスキントラブルがおこりだしたり、はがそうとしたりします。
4.5→9→13.5→18mgと徐々にステップアップしていくわけですが、9mgまではまず大丈夫と考えています。
9mgから13.5mgにupする際に1つの関門があります。
ここをすんなり越えても13.5から18mgにupする時が問題になることも多くあります。
ですから9mgにあげるまでは、スキントラブルの話はあまりしません。9mgから13.5mgへあげる際に一番時間をかけて説明します。もちろん①慣れること ②リンデロンVG軟膏を塗布することなどで十分対応可能なんですが、やはりそれより大事なことは皮膚の問題がないかを介護者に十分確認していただくことと考えています。
そうすることによって早めの発見。早めの対処が可能になって大きな問題にならずに済むことが多いようです。
認知症の診断・治療・介護者の対応・社会的資源の活用など初診時からたくさんの問題がありますので最初はそこを十分に説明し、9mgから13.5mg、それがうまくスルーできたら、13.5から18mgの段階を十分注意していただくことがだいじになります。
場合によっては9mgの状態を規定された4週間よりも長く使ってもいいのではないかと考えています。