当地で開業して丸4年経過して、いろんな方とのつながりができてまいりました。

 中には地域を守っていただく自治会や老人会の仕事をされてる方もいらっしゃいます。

 そのような要職にあられる方がたに最近お願いしていることは、「高齢者を地域で守る力」です。

 当地では高齢化率が福岡県でも低く16%程度ですが、やはり地域で困っている高齢者の方がたくさんいらっしゃいます。高齢の一人暮らしであれば、それなりに気がつかれます。実は盲点なのが高齢者の夫婦二人暮らしです。

 ほとんど周りとの接触がなかったりして、地域から孤立していきます。
いつのまにか片方に認知症がでて、周りにSOSが出てくれば、そこでrescueできるのですがSOSが出ないまま時間が過ぎていくケースがあります。しまいに夫婦ともに認知症になったりしていて、わからないケースもみられます。

 気がつくとかなり進行する。家がゴミ屋敷になるなどの問題もでてきます。
都会では認知症になっている妹を介護していた姉が病死して、妹が餓死していたいう事例もありました。
「高齢者も地域で守る」です。
 子供たちはPTAを中心に地域で守る取り組みがなされてきていますが、「高齢者も地域で守る」という取り組みが徐々になされてきています。

 当地でも来年度から少しずつ具体化していくことになっていますが、やはりこういうところで大事なのが自治会や老人会です。具体例をだしてみんなで守る。そういうことを少しずつやっていきたいと考えています。

 昨日は雨→雪に変わる大変な天候の中、第3回ケアマネ会を行いました。

 今回のミニレクチャーは「睡眠導入剤の使い方~特に認知症患者さんを中心に~」というテーマでした。私も1ヶ月前にこのテーマでと言われてから準備を始めますので、スライド作りが大変です。

 約50枚くらいですが、一般的な考え方から私のやり方までを伝えてみました。
 
 ヾ超を整える
 ¬瑤魯織ぅ彿未忙箸なける
 睡眠導入剤は2剤までにする
 ぐ属廚冒?未靴覆
 イ擦麑僂傍い鬚弔韻

 こういった感じです。

 皆さん大変知識が豊富であるために、非常に的を得た質問も数多くあり、また答えれない質問もたくさんいただきました。
 新しく包括支援センターの方にもお越しいただきましたので、ケアマネさん同士でも話がもりあがるような状態でした。

 次回は4/24(火)で私に与えられたテーマは「精神障害」でした。
 苦手な分野ですので、次回までは2ヶ月間が空くのがせめてもの救いにはなりますが、しっかり仕上げていきたいと思います。

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 今日は依頼もありました「アリセプト」について書いていこうと思います。

 いい悪いは別として、1999年に発売され、「認知症」という領域にspotlightをあてて、たくさんの患者さんに使われた薬です。

 剤形も豊富で、通常の錠剤、口腔内崩壊錠、ゼリーなどがあります。

 レミニールやリバスタッチ(イクセロンパッチ)などと同様のアセチルコリンエステラーゼ阻害剤という機序の薬になります。

 私自身は現在100人/月くらい使用しておりまして、認知症治療のベース薬だと考えています。

 副作用として患者さんに説明していることは2つあり。‐嘆輯鐓評?´活発になりすぎるという2点について説明しております。

 消化器症状は内服してしばらくしてからおこるケースがありますが徐々に改善していきますと話しています。3mgで大丈夫だったのに5mgに増量した後におこる消化器症状はなかなか改善しにくい印象があります。
 活発になりすぎるというのは、当然自発性が低下しているケースでは問題ありません。認知機能低下に加えて、不穏・暴力的な言動、行動などの周辺症状があるケースでは非常に問題になることがあります。周辺症状が目立つ場合には、さきにそちらから治療して使用したほうがいいように考えます。

 薬価も高いため、丸めの病棟(療養型)などでは一方的に切られることもあります。最近、ジェネリックがでたということですので、値段的には少しmeritがあるように思います。

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