赤ワインが認知症の発症予防に効果があることは、フランスを中心に報告例が多くあります。
 フランスというところが味噌ですよね。
 ポリフェノール(抗酸化物質)がいいんだという話まではありましたが、それより細かい機序はわかってなかったのです。そこで今回の発表です。
 
 名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授(56)と原田直明准教授(43)らのグループが、赤ワインに含まれる植物成分のポリフェノールが学習機能や記憶をつかさどる脳の海馬を活性化するメカニズムを突き止め、近く研究論文が米化学誌に掲載される。

 1日にワイングラス2杯程度(250~500ミリ・リットル)を飲むと、認知症に効果があることは従来、別の研究者の実験で知られていたが、メカニズムは解明されていなかった。

 岡嶋教授らのグループはマウスの知覚神経を培養、ポリフェノールを加える実験をしたところ、脳の海馬を刺激する物質「CGRP」の放出量が増加することが分かった。
 
 ということです。
 岡嶋先生は大学時代にくも膜下出血の脳血管れん縮の共同研究をやっていたり、原田先生は中学・高校・大学ともに1歳下でよく知っていますので、大変うれしいです。

 75歳以上の運転免許更新者に義務づけられている認知症の疑いを調べる「講習予備検査」の判定を通じ、山形県公安委員会が高齢者1人の免許を取り消していたことが分かった。認知症を理由に運転免許証を自主返納するケースは増えているが、強制的な失効は初めて。
 
 H21年年6月に施行された改正道路交通法で認知症のcheckが75歳以上の高齢者では義務付けられた。検査は認知症の疑いを調べるため年月日や曜日を答える「見当識」、イラスト内容を思い出す「手がかり再生」、時計盤や針を描く「時計描画」の計3項目で実施している。これまでの受検者の約70%が「問題ない」との結果が出ているが、「少し低下」が約28%、「低下している」が約2%となっている。
 
 「低下している」に該当し、過去1年以内もしくは次の更新までに信号無視や一時不停止などの交通違反がある場合、医師の診察が義務づけられ、そこで認知症と診断されると免許が取り消しとなる。山形県内では今年7月末までに6人が医師を受診し、このうち1人が認知症と診断されたという。
 
 一方、認知症を理由に、家族などへの相談を通して自主返納するケースも増加している。今年上半期(1~6月)には、認知症を含む病気などを理由に68人(前年同期比21人増)が自主返納した。
 
 こういうニュースが出てきたのは初めてで、県の公安委員会でも積極的な対応が望まれるが、それ以前に自主返納していただけるような取り組みがあってもいいのではと思われる。

 以前アメリカでビタミンEの大量摂取がアルツハイマー病の発症リスクを低下させる発表がありました。
 
 今回はオランダから同様の発表があります。
 Archives of Neurologyに発表された論文です。
 
 5395人の55歳以上のオランダの中高年を対象として、食べ物からビタミンEを摂取する上位1/3の人は120人が認知症を発症したのに比較して、下位1/3の人は164人が認知症を発症したという結果でした。
 
 みなさんご存知のようにビタミンEは抗酸化作用があり、アンチエイジングという意味で大切なものです。それが認知症発症予防の観点からも非常に大事だということです。
 
 似たような報告はいくつもあり、人種は関係ないようです。
 
 ぜひ、皆さま実践されてみてください。

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