今日も最近の認知症研究の話題です。
 
 (雑誌)Neurology
 
 (著者)University of Pittsburgh  Dr. Kirk Erickson
 
週に6マイル以上のウオーキングは脳の委縮を防ぎ、認知症を抑制する。
平均年齢78歳の299名を対象に行った研究です。
ウオーキングを行うグループと行わないグループを比較すると、ウオーキングをしたグループが脳委縮が有意に少なく、認知機能も低下していなかったという結果がでた。
 
中年期に定期的に運動することで、脳の健康を向上させ、その後の人生における思考力と記憶力を向上させる可能性があることを示唆する論文のようです。

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 今回も新しい研究発表の紹介です。
 
 (雑誌)Arch Intern Med 10/25オンライン版
 
 (著者)Rachel Whitmer et al.
 
 1978-1985年に50-60代であった21123人を調査したところ、中年期の多量喫煙は20年後のアルツハイマー病・認知症のリスクを2倍に上昇させることを発表した。
 
 1日2箱以上タバコを吸うと年齢・性別・教育・人種・結婚歴・高血圧・脂質異常症・BMI・糖尿病・心疾患・脳卒中・飲酒などで補正した後
 
 認知症のリスクを114%上昇
 アルツハイマー病リスクを157%上昇
 血管性認知症リスクを172%上昇
 
 させるという結果でした。
 
 愛煙家にとっては、耳の痛い話がおおいですよね。

 最近の研究論文から話題をひとつお届けです。
 
 最近は怖いくらいのサプリメントブームです。猫も杓子もサプリかぐらいの時代ですよね。
 
 筆者:Quinn JF et al.
 論文名:Docosahexaenoic Acid Supplementation and Cognitive Decline in Alzheimer Disease: A Randomize
 d Trial.
 雑誌名:JAMA. 2010;304(17):1903-1911
 
 内容:軽度から中等度のアルツハイマー病患者402人を対象に、ドコサヘキサエン酸(DHA)の認知機能に対する効果を二重盲検プラセボ対照試験で検討。認知機能尺度ADAS-cogおよび認知症尺度CDR-sbの18カ月後の変化はDHA群とプラセボ群で差が見られず、DHA補給による認知機能低下の抑制は見られなかった。
 
 少なくともDHAは認知症予防に効果なしということのようです。
 イチョウの葉サプリも効果なしとの判定だったようですし、サプリ関係で予防効果が認められることは難しいようです。

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