以前アメリカでビタミンEの大量摂取がアルツハイマー病の発症リスクを低下させる発表がありました。
 
 今回はオランダから同様の発表があります。
 Archives of Neurologyに発表された論文です。
 
 5395人の55歳以上のオランダの中高年を対象として、食べ物からビタミンEを摂取する上位1/3の人は120人が認知症を発症したのに比較して、下位1/3の人は164人が認知症を発症したという結果でした。
 
 みなさんご存知のようにビタミンEは抗酸化作用があり、アンチエイジングという意味で大切なものです。それが認知症発症予防の観点からも非常に大事だということです。
 
 似たような報告はいくつもあり、人種は関係ないようです。
 
 ぜひ、皆さま実践されてみてください。

Neurologyの7月13日号に掲載された論文です。
 
ドイツ、ミュンヘン工科大学のRobert Perneczky博士の論文です。
 
「頭が大きい人のほうがアルツハイマー病の発現が遅いことが、新しい研究によって示唆された。脳が大きいほうが予備の認知能力が高いことがおそらくその理由であるという」ことのようです。
 
 米ボストン大学医学部のLindsay Farrer氏は「頭のサイズと脳のサイズ、アルツハイマー病の悪化速度が関連するかどうかは不明だが、関連があるとすれば、同疾患に対する個別化治療の道が開かれる可能性がある。最終的な目標は、アルツハイマー病を早期に発見し、薬物療法をより効果的に用いることである」と述べている。
 
 今回の研究は、脳のサイズと、アルツハイマー病などの疾患によりニューロンが変性したときに “不足を補う”ために利用可能な他のニューロン数との関連を模索したもの。Farrer氏らは、アルツハイマー病患者270人の医療記録を調べ、脳萎縮、頭囲(脳サイズの指標)と疾患経過との関連を検討した。
 
 研究結果を患者の年齢や民族などの因子に影響されないよう調整後、頭の大きい患者では脳萎縮が少ない傾向がみられ、認知症もそれほど進行していなかった。頭の大きい人と小さい人の差は統計学的観点から見ると有意であるが、Farrer氏は、脳全体としての機能におけるこの差の意味を正確に記述することはできないとしている。
 
 研究著者であるドイツ、ミュンヘン工科大学のRobert Perneczky博士は「脳のサイズと疾患の速度に関連があるとすれば、頭が大きいと脳も大きく、神経細胞が多く、細胞間の連結も多いことが1つの可能性として考えられる」と述べている。
 
 言われている内容は理解できますし、そういうことがあってもいいかなあとは思いますが、アルツハイマー病の本質からは外れているような気がします。ただし、Neurologyに掲載されているわけですから、内容があると判断されてのでしょう~。

 Journal of the American Geriatrics Society ;58:895-900, 2010
 
アメリカのJohns Hopkins病院からの報告です。
65歳以上のご夫婦1221組を12年間調べた結果
認知症の配偶者を介護する人では、認知症の配偶者を持たない人に比べて6倍記憶障害を発症する危険性が高いと報告されています。
 
 この配偶者の認知症リスクが上昇する原因として介護のストレスが原因ではないかと述べています。
 
 確かに~と思わせるような話ですね。
 
 私個人の感想でいえば、介護者が1人なのかどうかという点や、老々介護などの場合がなりやすいような気がします。介護者がほかにいて、若い人が中に入っていれば、リスクが減るようなそんな気がします。
 
 みなさん いかがでしょうか?
 

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