IMG_4206

本日は、新型コロナ感染症に伴うヨーロッパの危機的状況についてです。
2020/4/23の朝日新聞からの報告です。

前々回、緊急事態宣言がでてからというもの、デイサービスの閉鎖・休止が続いているという話しを書きました。
当地域でも、更にその勢いは加速しています。

もちろん、デイサービスを休ませているご家族もたくさんいらっしゃいますので、おそらく経営的にもかなり厳しくなっている施設も少なくないと思われます。

我々診療所も、3割ほど患者さんが減っています。運転資金がなくなっていき、診療所経営にも暗い影が忍び寄ってきます。この状況が1-2ヶ月でなんとか収束に向かうのであれば、持ちこたえられますが、誰もそのようには考えていないと思います。

ヨーロッパのデータでは、総死亡者数の半分が介護施設入居者という報告がでて驚愕しております。

日本は平均的に感染者数の約2%強の死亡率ですが、80歳代の死亡率は11%台ですから、そもそも介護施設に入居する前段階として高齢者の死亡率が高いのです。

当然、介護施設へ入居されている高齢者は余計に高くなるのは想像に難くありません。

集団生活ですから、クラスター化もしやすいでしょうし、一旦火がつくと止めるのは難しいと思われます。

既に日本でもいくつかの高齢者施設・回復期リハ病院・デイサービスでのクラスター化が報告されています。更に他の施設へ繋がっていく可能性も大です。

益々の新型コロナ感染症への注意が必要になっていきます。

鉄剤

本日は「認知症」と「貧血」の関係性についての論文になります。

雑誌:
Current Alzheimer Research(2020/3/16)

著者:Chien-Tai Hong(台湾・台北医学大学)

表題Association between Anemia and Dementia-A Nationwide, Population-Based Cohort Study in Taiwan.(
貧血と認知症の関連-台湾における全国規模の人口ベースのコホート研究)

目的:台湾全民健康保険研究データベースを用いて、新規に貧血と診断された患者における認知症リスクの調査を目的とした人口ベースコホート研究を実施した。

対象:脳卒中による入院歴および認知症以外の中枢神経疾患・精神疾患・外傷性脳損傷・大手術・失血疾患の既往歴がない貧血患者2万6,343例。人口統計および合併症に基づいて貧血患者と1:4でマッチさせた非貧血患者を対照群とした。貧血患者の認知症リスクの評価には、対照群と比較するため、競合リスク分析を用いた。

結果:
①貧血患者における認知症リスクの調整部分分布ハザード比(SHR)は、1.14であった。
②鉄分サプリメントを使用している患者では未使用の患者と比較し、認知症リスクが低い傾向にあった(調整SHR:0.84、95%CI:0.75~0.94、p=0.002)。
③サブグループ解析では、女性、70歳以上および、高血圧・糖尿病・脂質異常症でない患者において、認知症と貧血との相関が認められた。


結論:貧血は認知症のリスク因子であることが示唆された。鉄欠乏性貧血患者に対する鉄分サプリメント使用は、認知症リスクを低下させる可能性があるとしている。

貧血と認知症の因果関係は少ないがあるということです。積極的なリスクではないが、認知症がある中年期特に女性は、鉄剤サプリなどを内服して貧血の改善に努めておいた方がいいですよという論文です。

1-180

本日は新型コロナウイルス感染症に伴う現状についてです。

まず、私の周りでもデイサービスが休止においこまれている施設がいくつかあります。
福岡県は緊急事態宣言が宣言以降、いろんな意味で活動が制限されています。

また病院・デイサービス・老健施設・福祉施設でクラスター事例が報告され、ナイーブになっていることも原因です。
今後を生き残るために、ここをなんとかしのぎきる為の方策と言っていいでしょう~?!

またデイサービスが閉鎖に追い込まれた施設がでてきました。
今後、このように閉鎖に追い込まれる施設がでてくることも容易に想像できます。

ケマネージャーは月に1回の担当者会議も開けないような事態です。
これも新型コロナウイルス感染症の蔓延を防ぐために仕方ないことですが、一番困るのは利用者さんであることは間違いありません。

また、ここから未曾有の不景気・恐慌が待ち構えています。
社会では営業自粛→売り上げ低迷→倒産と追い込まれることも多くあると思います。

そうなると金銭的に認知症患者さんへのサービスに対してお金が払えないので、中止されていく利用者さんも出てくることが予想されます。

現状は、どのように進んでいくかを注視する段階ではありますが、難しい問題が山積しているのは間違いないところです。

↑このページのトップヘ