レカネマブ


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本日は、注目のこの話題です。
TV・新聞では大変注目されたお話です。

同じような話で「アデュカヌマブ」という薬が以前から話題になりましたが、最終的な結論としては、保険適応できない薬。つまり、我々は使えない薬になってしまいました。

理由はコンパクトに書くと①効果 ②副作用 ③金額です。
何れも満足できるものではなかったということです。

今回の「レカネマブ」については、現時点で私がわかっていることは
プラスの点では

①27%症状の進展を抑制できたのは、大きな進歩である。

②副作用が偽薬群0.0%・実薬群で2.8%と許容範囲内であった。
アデュカヌマブでは副作用も問題になったこと、頻回なMRI検査が必要なことも問題)

マイナスの点
①おそらく境界型(MCI)やごく初期でしか使えないこと

②かなり高額な治療であること

③長期の効果・副作用がわからない事
(これは新しい薬ではあれば必ずある問題ですが)

あくまでも新聞発表でしか知りえない情報を基に私が考えることをまとめてみました。

このような新聞発表が出ると、必ずいい薬が出るんですね。いつから使えるんですか?という話になります。
現実問題として、使えるようになるかどうか全く不透明であるとしかいえません。

治験の話がでるたびに、今既に認知症の人に使える薬ではなく、今は認知症ではないけど、今後認知症になっていく患者さんが使える可能性が0ではないというレベルの話ですよと言うように話しています。

以前、話題になった「アデュカヌマブ」という薬が1年間に自己負担額がアメリカでは500-800万円という金額設定でしたので、金額についても大変大きな問題と考えています。

繰り返しますが、一報がでただけで使えるようになるかどうかは全くの未知数であることを肝に銘じないといけないと思います。

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平均寿命

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敬老の日がある9月には、いろんな統計がでてきます。
例えば高齢化率ですが、29.1%でした。つまり、日本人の10人に3人は高齢者ということになります。

これは世界の中でも突出していて、2位のイタリアが24.1%ですので、圧倒的な1位です。
また、75歳以上の後期高齢者が15.5%ですので、日本人6.5人に1人が後期高齢者ということになります。

100歳以上の人は初の9万人越えで、90526人でした。
89%が女性で、女性の最高齢者は115歳。男性は111歳でした。

平均寿命ですが、男性が81.47歳。女性が87.57歳でした。
これは新型コロナ感染症の影響で数字は以前よりさがったものになります。

当院でも100歳越えた患者さんも結構来院されるようになりました。
同じ日に103歳・100歳と2人の患者さんが来院されたことが今月はありました。

定期的通院者では99歳で杖で歩いてきている患者さんがいらっしゃいます。
百歳越えも見込めますので、これからも楽しみにしております。

奇しくも今週国葬になった安倍元首相が人生100年時代を訴えていましたが、あながち間違いではないし、
100歳でも自立している患者さんが増えてきているのは肌で感じるところであります。

元気で長生き
ピンピンコロリの人生

応援していきたいです。

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20220720朝日新聞

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今回は7/20讀賣新聞の記事からです。
以前も報告したエーザイとバイオオジェンが共同で開発した「アデュカヌマブ」についての続報になります。

個人負担が300万円かかることや、副作用のcheck目的で頻回な画像検査を行わないといけないことに対して使用はほとんどなく、1-3月の四半期の決算で3.8億円だったと記事では紹介しています。

最初から雲行きが怪しいのに、途中で承認に向かって舵を切った印象で、一気にマスコミ・市場の期待感は高まりましたが、結果的には新しい薬が使える環境には日本ではならないことが決定したといってもいいと思います。

少なくともエーザイは「アデュカヌマブ」に対してバイオジェン社との契約を変更(製剤/開発を終了する)することで意見が一致しております。

市場も冷淡であり、昨年6月には12000円を超える株価になりましたが、本年6月には5100円と1年で半値まで値下がりしている状況です。市場は常に冷静な判断をするものです。

しかし、一般の人はこのNewsを追いかけていないので、新しい薬が出た/出るという話が外来では続いています。
また、なんで日本は承認しないのかとか?話される人が多いのです。

一番新しい薬は2011年ですよと言っても聞かない患者さんもいて、「先生、新しい薬が出とりますけん調べてください」と真顔で言う人もビックリします。新聞の影響力と言うのは大変な物なんです。

今後、新しい薬については「レカネマブ」に焦点が移っていくわけですが、なかなか難しいというのが現状ではないかと考えます。


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