認知症の患者さんは症状が出現してからを受診させるまでが大変なことがよくあります。
 
 もちろん本人を連れていくのも大変なんですが、家族の理解もない場合も多く、ケアマネからの愚痴を聞くこともたびたびあります。
 
 東京都の報告では家族が最初に認知症ではないかと気づいて受診までいきつくのに平均2年かかったというデータがあります。

 というのは思っていてもなかなか受診させないんですね。
 我が親だけに気持ちが複雑なのかもしれません。

 私が外来でみる患者さんは全く問題なしかもしくは、なんでこんなになるまで放っておいたのという患者さんか、両極端です。もっと早く来てくれればという患者さんも多いのです。平均2年かかれば「あ~あ~」という状況になるのも仕方ないかなあとも思います。

 疑えばすぐ受診。そうすることで結論はでますし、進行を遅らせる治療もあるあし、環境要因を整えることで家族も楽になるんだけどね~と思うことも多々ありますね。
 
 ここも言うは易く、行うのはかたしなんでしょうね・・・。