今日は気になる記事からです。

 広島県内の介護・福祉の現場で働くケアマネジャー(介護支援専門員)の3割近くが、仕事を「続けたくない」と考えていることが、県のアンケートでわかった。
資格を持ちながら、6割強が別の仕事に就いていることも判明。専門職にもかかわらず、低賃金や厳しい仕事に対する不満が多く、高齢化が進む中、介護の中核を担うケアマネジャーの労働環境の改善が急務といえそうだ。
 広島県に登録する1万3488人(2月1日現在)を対象に実施。回答のあった6105人のうち、ケアマネジャーとして働いているのは2311人にとどまり、資格を持ったまま別の仕事をする2161人と、5年に一度の資格更新をしていない1633人を合わせると62・1%に達した。
 実働者の82・4%が正規雇用で、平均月給は約26万9700円。非正規雇用は月額約17万4900円だった。42%が「続けたい」と答えた一方、「続けたくない」は28・6%で、「わからない」と迷う人も29・4%いた。
 
 続けたくない理由(複数回答)は、「仕事の内容がきつい」が75%で、「給与等の労働条件が悪い」が59・3%、「専門性が評価されていない」35・5%と続いた。改善すべき点(同)でも、仕事や作業の「軽減、効率化、省力化」52・8%、「資格に見合った給与水準に引き上げる」49・5%、「経験に見合った給与体系の構築」32・7%の順で多かった。
「給与水準の引き上げ」を改善点に挙げる人が、別の仕事をする有資格者で29・7%、資格を更新しなかった人で21・7%とともに最多となり、給与面でケアマネジャーの道に見切りをつけた実態が浮き彫りとなった。
 
 この問題は非常にゆゆしき問題です。介護は医療より更に人件費がかかりやすく、また金額も少ない。care workerが長続きしない施設も大変多く、従業員の補充に頭を痛める施設責任者も少なくない。また例外にもれず、ここもモンスター何某がはびこる職域であります。
 みなさん給与面で見切りをつけるわけですから、給与面での引き上げを厚生労働省が行っていくしかありませんし、その財源としては、介護保険料の値上げを高額所得者は1割から2割の値上げも必要だと思いますし、もう少し抜本的な対策の練り直しも必要ではないかと考えます。