最新の研究報告です。
 
「アルツハイマー病患者は転倒しやすくなる。」
 
発表者:米ワシントン大学(セントルイス)作業療法・神経学助教授Susan Stark
 
対象:、記憶および加齢に関する研究に参加した高齢者125人
 
目的:全員の脳MRIを検討。また、8カ月間に転倒した回数を記録。
 
結果:被験者125人中48人に1回以上の転倒がみられた。被験者に対する脳MRIで、アルツハイマー病の特徴である異常蛋白(たんぱく)への高濃度の造影剤結合が認められ、スキャンでの高濃度増加単位(ユニット)あたり転倒リスクは2.7倍増大していた。
 
結論:アルツハイマー病は平衡障害や歩行障害、また視覚や空間認識障害にも関係しており、患者では転倒リスクが高まる。今回の知見から、記憶喪失や思考障害などより明確な他の徴候に先立ってこれらの徴候が出現することが考えられるという。
 
アルツハイマー病患者では空間認識能が低下しますので、転倒リスクが高くなることは理屈として納得できますが、それだけではなく筋力の問題も大きく関与しているので、これからのさらなる研究結果を期待したい。