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 今日は最新の研究報告からです。
 
 高学歴はrisk factorにならないと言われることが多いのですが、今回はイタリアからの論文で、学歴と認知機能について検討した論文です。
 
 発表者:イタリア・ジェノア大学のDr.Silvia Morbelli
 
 雑 誌:Journal of Nuclear Medicine(2013年4月16日)
 
 対 象:軽度認知障害患者(後にADへと移行)64例と、対照90例で、脳18F-FDG PETを施行し、両グループ被験者を低学歴群(対照42例、前駆期AD 36例)と高学歴群(同:48例、28例)に分けた。まず、教育状況をマッチさせた患者および対照において脳代謝を比較し、次に前駆期AD集団の高学歴群と低学歴群の代謝を比較した。
 
 結 果:高学歴の患者では神経の温存あるいは代償性の神経ネットワークの存在を背景に、より良好な疾患への対処が望める可能性を示唆した。
 ということで低学歴よりも高学歴のほうが、良好な経過をたどりやすいことが示されております。
 もちろん今回の結果以上に、早めに対応したり予防したりする可能性が高いので、プラセボ群より良好な結果が得やすいものと思います。