先日NHKで「認知症」の番組がありました。
私も十分みていたわけではありませんが、NHKならではの作りだなあと感じました。
他の民放では、あのような反響はまずないのですが、NHKはかなり信頼度が高いと思えるのか、いろいろお尋ねも多くあります。
番組内ではいくつか薬の話もありました。
実際問題として、あのような薬が一般的に使えるようになるかどうかも現実的には全くわかりません。また、たとえ使えるようになったとしても、この5年以内に一般的に使えるようにはならないと推測されます。
昨年か一昨年かにNHKで同じような番組があり、取り上げられていた薬は、実用化されないことになりました。アルツハイマー病の研究はかなり進んでいますが、実際一般的に使うめどがたつまでには相当のふるい落とし、時間、お金がかかります。
私自身は必ずあのような番組で取り上げられるような薬が、現実問題として今認知症になっている患者さんに恩恵を与えることはなく、認知症の患者さんを介護するレベルの人たちが認知症になったとき、使えるか使えないかの話ですよと話しています。
それほど医薬品の求められるレベル・安全性は高いものです。