今月21回目のケアマネ会があります。今回は「糖尿病と認知症(2)」です。
現在進行形で当院の認知症患者さんを糖尿病群と非糖尿病群にわけて検討しています。
 
 最近は糖尿病関係は次々と新しい薬がでてきて、以前より随分使いやすくなりました。
使いやすさとは
 ①問題である低血糖がおこりにくくて ②血糖値、HbA1cがよく下がり ③合併症をおこしにくい
ということです。
 
 2009年にDPP-4阻害薬という新しいタイプの薬がでました。糖尿病薬の黒船襲来などと経済番組などでももてはやされた薬でもあります。
 2014年SGLT2阻害薬という新しいタイプの薬がでました。
 
 いずれも薬値は高い薬ではありますが、特にDPP-4阻害剤は使い勝手のいい薬です。
 
 調べてみますと、高齢者でも認知症患者さんには比較的糖尿病の患者さんが多くいらっしゃいます。それで意外にHbA1cのコントロールが悪くない人が多いのです。確かに一人暮らしであれば、服薬管理もままならないわけですが、いい感じでデイサービスやヘルパーさんが関与していただいて、綱渡りのようにしながらも服薬管理ができているからだと思います。
 
 最近も家族と一緒に暮らしている患者さんでHbA1cが13くらいあって、緊急入院を勧めたような患者さんでしたが、家族の管理と自助努力にて、4ヶ月で6.6まで低下したケースもありました。
 なかなか奥が深いです。