今日は最近の研究報告からです。
 
 まさにタイトル通りです。
 
 雑 誌:Journal of Dental Research
 
 著 者:日本大学歯学部 飯沼利光先生
 
 対 象:平均年齢約88歳の男女524人を3年間追跡調査した。
 
 結 果:その期間中、肺炎による入院が28件、死亡が20例みられた。
      入れ歯を装着している453人のうち、睡眠時に装着している人は41%だった。
      装着したままの人では夜間に取り外す人に比べ、肺炎を発症する可能性が約2倍になった。
      睡眠時に入れ歯を装着している高齢者は、舌苔やデンチャープラーク、歯肉炎などの問題が起こる可
           能性も高かった。
 
 結 論:夜間の入れ歯装着に関連する肺炎リスクは、精神障害、脳卒中の既往、呼吸器疾患に伴う肺炎リスク      の高さに匹敵すると述べている。更に睡眠時に入れ歯を装着しないよう高齢者に伝えるべきということだ      としている。
 
 当たり前の話なんだけれど、一番この論文でびっくしたのは、入れ歯のまま眠る人が41%いることである。ひえ~そんなに?! 寝づらくないのかな?! 入れ歯ではない人にはわかりにくいニュアンスですね。
 認知症なんかではデンタルケアにまで手が回らない人がたくさんいますので、もっと確率がたかくなるかもしれませんね?!