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今日は最新の研究報告からです。
以前から外来で患者さんをみていて、思っていた内容の話で共感できる話で興味深い話です。
 
雑 誌:BMC geriatrics(2016/5/27)
 
発表者:三徳 和子先生(人間環境大学)
 
対 象:著者らは、介護保険受給者において、視覚および聴覚障害が認知機能障害と死亡率に関連するかどうかを評価した。郡上市介護保険データベースにおける65歳以上の1,754人(平均追跡期間4.7年)のデータを分析した。訓練を受け認定された研究者が国の評価ツールを使用して感覚障害や認知障害を評価し、また視覚障害と聴覚障害を5段階のスケールで測定した。認知機能はコミュニケーション/認知と問題行動で評価した。視覚・聴覚障害と認知障害との関連について、オッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)を推定するためにロジスティック回帰分析を行い、Cox比例ハザード回帰モデルを用いて死亡率のハザード比(HR)を算出した。
結 果:高齢者1,754人のうち、773人(44.0%)は感覚機能が正常であり、252人(14.4%)は視力障害、409人(23.3%)は聴覚障害、320人(18.2%)は二重の感覚障害があった。
・調整後、感覚機能正常者と比べた認知障害のオッズ比は視力障害者で1.46(95%CI:1.07~1.98)、聴覚障害者で1.47(同:1.13~1.92)、二重の感覚障害者で1.97(同:1.46~2.65)であった。
・感覚機能と認知機能が正常な人と比べ、二重の感覚障害と認知障害のある人の全死亡率の調整HRは1.29(同:1.01~1.65)であった。
 
結 論:認知障害は視覚・聴覚の両方の障害のある人で最も多くみられ、この二重の感覚障害と認知障害のある人では死亡率が高いことが示された。

という内容の論文です。
視覚にしろ、聴覚にしろ障害があれば刺激が入りにくく、更にそれぞれの障害があると徐々に活動性が低下していくために認知機能も低下していくものだと考えます。
 
患者さんにも外来で聴覚・視覚については努めて治療してもらうように促していきたいと考えます。