7月に東京で行われた日本睡眠学会で不眠症と認知症の密接な関係性について、以前の筑波大学教授で現在は東京医科歯科大学の認知症研究部門特任教授である朝田 隆先生が報告された。
結論としては「以前からベンゾジアゼピン系薬剤が認知症の原因になると言われてきたが、認知症発症に直接的な影響するものではなく、認知予備能に損失を与えることで、認知症の発症リスクを上昇させる働きがある」ということです。
ベンゾジアゼピン系薬剤と言えば、睡眠薬でいうところのアモバン・ルネスタ・マイスリー・ベルソムラ・ロゼレム以外の殆どの薬剤がベンゾジアゼピン系薬剤です。また多くの抗不安薬もベンゾジアゼピン系薬剤ですので、かなり多くしめる薬剤になります。
ですので、では不眠患者が認知症にならないためにはどうしたらいいかというと?
①睡眠薬を使うのであれば、上記のアモバン・ルネスタ・マイスリー・ベルソムラ・ロゼレムの5種類の中から選ぶ。
②30分以内の昼寝の活用。30分以内であれば、ある程度の眠気の改善に繋がりますし、アルツハイマー型認知症になりにくいというデータもある。
③運動週間をつくることで、睡眠のリズムの改善並びに記憶障害の改善が期待できる
と言われています。
是非上記を実践してみてはどうでしょうか?
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