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今日のお話は認知症の久山町研究の話です。
久山町研究は大変有名な疫学的研究で、当初は九州大学病院が昭和36年から継続して行っている疫学的研究で、当初は脳卒中を中心にやっていたものですが、ここ最近は認知症においても大変立派な報告がなされています。

今回は九大の小原先生の報告です。

雑誌:Neurology(2017/4/19)

目的:65歳以上の地域住民を対象に、1985、1992、1998、2005、2012年の5回にわたり認知症の横断的研究を実施した。1988年(803例)と2002年(1,231例)に認知症でない高齢者からなる2つのコホートを確立し、それぞれ10年間追跡調査を行った。

結果:①認知症有病率:1985年:6.8%、1992:年4.6%、1998年:5.3%、2005年:8.4%、2012年:11.3%

②アルツハイマー型認知症有病率:1985年:1.5%、1992年:1.4%、1998年:2.4%、2005年:3.9%、2012年:7.2%

③脳血管性認知症:1985年:2.4%、1992:年1.6%、1998年:1.5%、2005年:2.4%、2012年:2.4%

ということで認知症の有病率、アルツハイマー型認知症の有病率は増加しているもののおおおお、脳血管性認知症の有病率は増加していない。この理由として長生きするようになったことと、アルツハイマー型認知症の発症率が増加していることがあげられます。

今までの久山町の疫学的研究からも高血圧の割合が減ることで、脳血管性認知症の患者さんが増えず、糖尿病が増えたことでアルツハイマー型認知症が増えたとも考えられます。

先進国では高齢者の数が増えてきているので認知症患者は増えてきているものの、発症率は頭打ちか減少する方向という論文もでており、興味深い研究発表だと思われます。