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今日は上記タイトルの話です。
私は以前から認知症について最も理解しやすく共感できる話をしていただける先生として愛知県八千代病院の川畑信也先生の名前をあげています。

理由として
①今もなお膨大な患者さんを実際診療されている。
②できるだけ考え方をsimpleにして診断を行う。
③薬剤治療に重きをおかず、環境を整えていくことを考える。

こういうスタンスの診療であるために共感できることかたくさんある。
ややもすれば高名な先生でも話の内容から実際患者さんを診ていらっしゃるんだろうかと思ってしまう先生がいるのも事実である。日々難しいと感じていることを、さも簡単な様に話される場合には特にそう考えてします。

その点、川畑先生の話は実にリアルで共感できる話になっている。
以前も川畑先生の講演で臨床症状のみでアルツハイマー型認知症と考えたくなる特徴的な症状というのがあったので紹介したい。

●1時間前に食事をしたのに、再度食事を取ろうとする。
●物とられ妄想が頻発する。
●何度も迷子になり警察の世話になる。
●季節感のない洋服をきる。ストーブをつけているのに窓をあけっぱなしにしている。
●重ね着が多い。前後左右反対に服を着る。
●以前は入浴好きだったのんい風呂に入りたがらない。風呂に入っても体を洗わない。
●タンスの中身を出したり入れたりを繰り返す。
●夜~早朝に自宅を出て行き、なぜ出て行ったか理由が言えない。
●高価な物を購入したのに、購入したことを記憶していない。また、買っていないと言い張る。

何れもが納得の症状である。
症状だけで病状を決めることは確かに乱暴ではあるが、確定診断で悩む際には有益な情報になることがある。

診断は一度下すと変更できないわけではないが、家族は比較的最初に下した診断を重要視される。私自身は状況の変化があれば変更していいと思っているし、確定診断をつけるために無用に時間・手間暇・お金をかけるのはあまり意味が無いものだと考えています。

必要ではあるが、すぎるのは問題で早めに治療にかかることが最も大事と考えているからです。