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本日は最近の研究論文からです。

レビー小体型認知症は幻視・妄想などのBPSDがでやすい認知症で、治療経験の豊富な医師でも難渋することがよくみられる。また薬の効果についても個人差があり、患者個人でテーラーメイドの治療が求められる。

そんな中で、レビー小体型認知症を治療する側の日本の医師で精神科とそれ以外の科の医師ではどう違うかをアンケートを使って浮き彫りにした論文です。

雑誌:Psychogeriatrics(2019/2/5)

著者:小田原 俊成(横浜市立大学)

目的:レビー小体型認知症(以下DLB)は、認知症患者の行動と心理症状(BPSD)を伴う進行性の認知症です。日本におけるDLB治療に関して、現在の臨床診断の状況調査を行った。

方法:日本の認知症臨床を行っている医師を対象に調査を行った。対象医師は、精神科医(P群)と神経内科・脳神経外科医(NS群)の2群に分け、DLBの診断と治療、特にBPSD治療に関するアンケートを実施し、両群間の比較分析を行った。

結果:
P群は、NS群と比較し、バイオマーカーによる検査頻度が低く、自分自身の治療戦略を決定する頻度が高かった。

⇔招欧砲いて、最も治療優先順位の高い症状は、幻覚もしくは妄想であった。

N招欧砲いて、回答者の70%以上が、BPSDの治療に難渋していた。

と鹹蠏森垣鎖隻駄瑤蓮P群においてより頻繁に使用されていたが、NS群でも70%の患者に使用されていた。

ト鹹蠏森垣鎖隻駄瑤了藩僂1年以上に上る患者は、3分の1を占めていた。

考察:著者らはDLB患者のマネジメントをするうえで臨床医が直面する問題を浮き彫りにし、DLB患者のBPSDを効果的に治療する必要性を明らかにしたとしている。日本の医師は自分の出身の科(精神科・神経内科・脳外科)の如何に関わらず、DLBのBPSDに対しては効率的に非定型抗精神病薬を使われていると考えられる。



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