カテゴリ: 学会・研究会

コロナウイルス感染症がとまりません。
ついに春の甲子園も中止されました。
出場予定の球児ならびに関係各位の皆様・並びにファンの皆様には大変心苦しい結果ですが、この判断が後々良かったと思える状況になるように大人達は鋭意努力していかないといけません。

そんな中ですから、私も今月19日に静岡へ認知症の講演会に招待されていましたが、このご時世ですので残念ながら中止になりました。

70枚ほどのスライドを準備しておりましたが、使用できません。
この騒ぎが収束しましたら、後日行われる可能性もありますので、このまま保存していきます。

当院の外来状況もですが、2-3割の患者数が減っています。
また定期的通院中の患者さんについても患者さん自身が来院されず、ご家族のみが受診という形も大変多くいらっしゃいますので、待合室は閑散としております。

新型コロナウイルス感染症の診断がきちんと行えない状況があること、また感染症にかかっても治療の道標になるものがないことが不安をあおっているものだと思います。

8割の患者さんは、周りに感染させずに収束させています。また死者数をみても死亡率がそれほど高いわけではなく、かつ治療して退院されている患者さんも数多くなっていることも発表されています。

ですから、早く診断がsmoothにできるようになること、有効な治療方法が明示されることが、不安の解消に繋がるものだと思います。

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本日は第20回認知症ケア学会に集積した報告になります。

5月25日~26日京都の国立京都国際会館で行われました。

この会場は京都ではおなじみの学会会場でありますが、実は医者になって1年目に脳神経外科学会総会が行われて以来の訪問で28年ぶりの訪問でした。

時代を感じさせない重厚な作りで、他を圧倒する建物ですが、いささか古くなった感はいなめません。

またポスター会場から講演会場までかなり離れていますので、会場内移動が大変でした。

しかし参会者は非常に多く、どの会場も立ち見がでて、人気のシンポジウムは中にもはいれません。
メイン会場はずっとがらがらなんですが、他の会場は人が多すぎて、熱くなって気分が悪くなるくらいです。
もう少し会場のキャパを考えていただくと、参会する立場としてはありがたいと思いました。

さて、私は今年もポスターセッションで参加です。ここ数年口演ではなく、ポスターセッションにしています。口演はその時その場所にいる人にしか伝えられませんが、ポスターは少なくとも掲示している間は、誰でも目に触れることができるから、そういう意味ではポスターのほうがいいと判断しています。

発表が初日の午前9時スタートです。
8時40分について、バタバタとセッテングして、発表となりました。
初日の早い時間ですが、聴衆が多くてビックリです。
時間を全く守らない発表者もいて、ズレズレで私でしたが、こちらの伝えたい趣旨は伝わった模様です。

発表後からも数人の人からの質問を受けたり、また基本はダメなんですけれど、スマホでこまめに撮影している人もいたりしてビックリしました。

他の発表も興味深いものが多くあります。
各地各地でいろんな取り組みがなされていて、目を見張るものがあります。

小さい施設、大きい施設に関わらず、日々の努力の積み重ねが結果に繋がっていくのは何の世界も一緒です。
熱意と継続 それがまた明日からの自分や地域を変えるものと信じています。

そういう人たちの発表の場であり、また全国各地に戻って刺激を更なる形に変えて頑張る。
そんな中の一人が私でもあります。


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本日は先週末行われた第20回アルツハイマー病研究会の話題です。

この研究会は、朝から夕方まで丸1日行われる名物研究会です。

今回、私が楽しみにしていた演題は「発達障害を認知症と診誤らないために」という演題です。

私はアスペルガーだADHDだ、ASDだという話しは聞いたことがありましたが、これほどじっくり聴いたことはありませんでした。

そもそも自分がいるフィールドに関係ないと本能的に排除していたかもしれません。
しかし、最近いわゆる「大人の発達障害」と思われるケースに出くわすことが多くなったのです。

菜の花診療所「北村ゆり」先生の院内の勉強会テーマは
.▲襯張魯ぅ沺次´脳血管性認知症 レビー小体型認知症 と達障害
とこの 銑だけだったのが、最近「発達障害」が増えているのでい鯆媛辰靴燭修Δ任后

このような発達障害を専門に診療していらっしゃる熊本大学 佐久田 静先生でした。
まだまだ若く、30歳代前半と思われる先生でしたが、一つ一つ丁寧な言葉使いで説明されて行かれました。

まず「発達障害」とは?
●生まれながらに特有の発達の偏り(非定型の発達)
●その発達は偏りは通常よりも著しく強い
●その発達の偏りゆえに、生活に困難が生じている
と規定されているようです。

ADHD(注意欠如・多動症)の有病率は報告者によっても差がありますが、2.5-10.7%

ASD(自閉症)の有病率は0.98%

つまり人口比でいえば、かなりの数が実際存在していることです。

児童期から発達障害を認知されていればいいのですが、わからないまま成人になっている場合には、認知症なのか発達障害によるものか判断するのは非常に難しいと言われています。

これからの診療には認知症の中に発達障害を考えながら診療していくことが非常に第鰺になっていきます。

そのためにも、これからは、もう少し発達障害というものに目を向け、研鑽していかなければならないと痛感し、ここを出発点にしていきたいと強く思った物でした。


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本日は私が講演会で話しをさせていただいたという話しです。

今回の主催は「春日市介護を考える家族の会」と「社会福祉協議会」の共催でおこなわれました。

当日の会場は春日市の社会福祉協議会で110人もの人にご参加いただきました。
またケーブルテレビの取材もあって賑やかな会になりました。

今回のテーマは「脳血管性認知症」についてです。

事前に春日市介護を考える家族の会のスタッフとご相談させていただきました。

一般的にアルツハイマー型認知症の話しが多くて、そうではない話しが聞きたいというリクエストでした。

ということで2番目に多い「脳血管性認知症」のお話をさせていただきました。

役75分程度でしたが、最後まで真剣に耳を傾けていただきました。

かかりつけの患者さんも多く出席していただきました。

講演後の質問も大変多く、実際的な質問も多くいただきました。

少しは有意義な会のお手伝いができたのではないかと思っています。

意外に聞けるようで聞けない話だとも言っていただき大変恐縮した次第です。

また来年も呼んでいただけますよう今後も努力していかないと思いました。


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今回は認知症の講演会に参加してきた話しです。

東京医大の老年期内科学教授の羽生春夫先生の講演です。

タイトル「老年医学から見た認知症の対応」というお話でした。

大事なポイントは認知症という病気を、高齢者という特有な病態の上に成り立っているということを忘れてはいけないという内容の話になります。

まず高齢者では「多病状態」です。

つまり、生活習慣病や三大疾病でもある「がん」・「心臓病」・「脳卒中」を合併していることが多く、加えて「認知症」を併発していることが多いという側面です。

自然とたくさんの内服薬(=ポリファーマシー)を服用中であり、それぞれの疾患も管理していきながらの治療であるという目線を医者側は持ち合わせないと行けないわけです。

うちの患者さんでもそうなんですが、ついつい薬の数が増えていきます。
1種類薬を増やすのであれば、1種類減らしてという気持ちが大事になるのですが、なかなかそうはいきません。

全ての薬を自分のところで処方しているのであれば、それも可能ですが複数の医療機関で見ている患者さんであれば余計に難しいものになります。

ある意味「高齢患者さんのジレンマ」とも言えます。

次に「認知症の予防」です。

たくさんのデータをだして見せていただきました。
‥鎤病に気をつけるです。
羽生教授は「糖尿病性認知症」という疾患概念を独自に提唱されていますので、特に糖尿病についての思いが強くあるようです。

⊆,妨鋲箸惑知機能を低下させる。
79例の正常者が孤独状態を分類して経過をみると、明らかに孤独状態が多いほど認知機能が低下するという論文を紹介し、地域での見守り活動や、デイサービスの利用の重要性を指摘されています。

生きがいをみつける。
これも海外の論文からの紹介でしたが、生きがいが高いか低いかによって認知機能に差がでてくるという論文でした。当然ながら生きがいが高い方が認知症になりにくいということです。

ぅ汽襯灰撻縫◆Ε侫譽ぅ襪砲覆蕕覆い茲Δ法
今話題のサルコペニア・フレイルです。
サルコペニア=筋肉減少状態 フレイル=脆弱状態とでも訳した方がいいでしょうか?!

同じような意味ですが、そのような状態は認知症をひきおこしやすいわけです。

ですから前回も肥満は中年期は認知症の危険因子でしたが、高齢期はむしろ肥満の方が認知症になりにくい=肥満パラドックスの話しをしましたが、ここも同様の意見になると言うことです。

認知症の予防にはたくさんの因子があり、紹介しきれないわけですが、何れも特別な内容ではないので、これからも外来で勧めていきたいです。

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