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本日は認知症のスクリーニングテストとして有名な長谷川式の長谷川和夫先生の本についてです。

KADOKAWAから定価1300円で絶賛発売中です。帯にも書いてありますが、既に5万部以上売れているとのことで、出版不況の現況ではHit作と言えます。

歯齦顆粒性認知症になられたことを告白されていらっしゃる長谷川先生ですが、既にNHK特集でも取り上げられていますので、介護業界の人でも今の先生のありようというのは容易に理解できる状況と思われます。

ですので、先生の今までの著述や口頭で述べられたこと、既に研究会・講演会などの資料などを元に読売新聞編集員であります猪熊律子さんとの共著という形と理解しています。

内容の多くは、介護に関わる皆様がお読みになっていただけるレベルですし、ご家族が認知症になられ介護されている人などでも大変興味深く読める内容になっています。

認知症がまだ痴呆と呼ばれる頃、何も共通の尺度=ものさしがなかった頃から、長谷川式を作った歴史的な経緯などは大変興味深く読ませていただいた。

誰も前を歩く人がいないところを、一人で開拓された偉大な人であることを改めて知りました。
勉強になります。

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5月20日水曜日の読売新聞全国版の19面です。
主な医療機関の認知症の診療実績(2019年)に当院が掲載されました。

これは日本老年精神医学会もしくは日本認知症学会の専門医在籍している医療機関のアンケート調査になります。
福岡県は7施設しか名前が挙がっていませんが、もっと有名な施設はあると思いますが、実際にはアンケートに答えていないので掲載されていないのではないかと思われます。

本来でしたら3月中の日曜日版で、県内版・全国版の2ヶ所で掲載されるはずなんですが、このコロナの影響で時期も遅くなりましたし、掲載も半分に縮小され、更に水曜日に掲載となりました。

思いますに、比較的大きな医療機関が多く、私達のような診療所が非常に少ない印象です。

本来ですと、大きな医療機関は診断が難しい症例や、BPSDのcontrolに難渋する症例、若年発症例などを中心に診ているものの、安定した症例は近くの医療機関でfollow upすることが通例になっています。
ですから、本来であればもっと多くの診療所レベルの医療機関がでてきていいわけですが、アンケートにこたえられていないのか、もしくは130人以上の施設に限定してあるために掲載されなかったということになります。

いずれにしろ、この内容だと「認知症」=「大きな医療機関での精密検査が必須」となると、なかなか対応も難しくなるなと危惧している次第です。

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本日は、新型コロナ感染症に伴うヨーロッパの危機的状況についてです。
2020/4/23の朝日新聞からの報告です。

前々回、緊急事態宣言がでてからというもの、デイサービスの閉鎖・休止が続いているという話しを書きました。
当地域でも、更にその勢いは加速しています。

もちろん、デイサービスを休ませているご家族もたくさんいらっしゃいますので、おそらく経営的にもかなり厳しくなっている施設も少なくないと思われます。

我々診療所も、3割ほど患者さんが減っています。運転資金がなくなっていき、診療所経営にも暗い影が忍び寄ってきます。この状況が1-2ヶ月でなんとか収束に向かうのであれば、持ちこたえられますが、誰もそのようには考えていないと思います。

ヨーロッパのデータでは、総死亡者数の半分が介護施設入居者という報告がでて驚愕しております。

日本は平均的に感染者数の約2%強の死亡率ですが、80歳代の死亡率は11%台ですから、そもそも介護施設に入居する前段階として高齢者の死亡率が高いのです。

当然、介護施設へ入居されている高齢者は余計に高くなるのは想像に難くありません。

集団生活ですから、クラスター化もしやすいでしょうし、一旦火がつくと止めるのは難しいと思われます。

既に日本でもいくつかの高齢者施設・回復期リハ病院・デイサービスでのクラスター化が報告されています。更に他の施設へ繋がっていく可能性も大です。

益々の新型コロナ感染症への注意が必要になっていきます。

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本日は新型コロナウイルス感染症に伴う現状についてです。

まず、私の周りでもデイサービスが休止においこまれている施設がいくつかあります。
福岡県は緊急事態宣言が宣言以降、いろんな意味で活動が制限されています。

また病院・デイサービス・老健施設・福祉施設でクラスター事例が報告され、ナイーブになっていることも原因です。
今後を生き残るために、ここをなんとかしのぎきる為の方策と言っていいでしょう~?!

またデイサービスが閉鎖に追い込まれた施設がでてきました。
今後、このように閉鎖に追い込まれる施設がでてくることも容易に想像できます。

ケマネージャーは月に1回の担当者会議も開けないような事態です。
これも新型コロナウイルス感染症の蔓延を防ぐために仕方ないことですが、一番困るのは利用者さんであることは間違いありません。

また、ここから未曾有の不景気・恐慌が待ち構えています。
社会では営業自粛→売り上げ低迷→倒産と追い込まれることも多くあると思います。

そうなると金銭的に認知症患者さんへのサービスに対してお金が払えないので、中止されていく利用者さんも出てくることが予想されます。

現状は、どのように進んでいくかを注視する段階ではありますが、難しい問題が山積しているのは間違いないところです。

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前回に引き続き、介護保険サービスについての話題です。

この4月で介護保険制度ができて丸20年。
少しずつ形態を変えながら継続しています。
問題は「お金・人」だと前回も書きました。

優秀な人材がいても、組織に長続きしないことが常にあります。
介護と離職は切っても切れない関係性にあり、家庭の問題で離職する人もいる反面、多くの原因は3つあると思われます。

①給料 ②休み ③人間関係

です。もちろんこれは、介護だけの問題ではなく、多くの職場に共通する項目なのかもしれません。

①給料については、地域地域によって格差はあるでしょうが、基本的には国からもらえる額は決まっていますので横並び、魅力的に見えるような金額の差はおこりにくいと思います。

②休みについても、国から明確な労働条件が提示されていますので、それに準拠していますので、大きな差がでにくいものと思います。

③人間関係については大きく違いがあると考えられます。
場所によっては、年齢も上・経験年数も上・仕事は雑・周りへの悪い影響を及ぼすような人がいます。もちろん、どんな仕事場でもそのような人はいがちなんですが、そのような環境では人は長続きしません。そうすると、給与・休みも比較的差がない。かつ仕事の内容にもあまり差がない環境ですので、容易に離職となっていくわけです。

現在、不幸にも新型コロナウイルス感染症で世界が不景気になうことは必至です。多くの仕事からあぶれる人がでてくることが予想されます。このような人の一定の受け皿になるのが「介護業界」と思われます。

ピンチを上手にチャンスに変えて、働きやすい職場環境にして、できるだけ離職者を減らすような努力をしていかないといけません。

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