カテゴリ: 認知症の薬

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本日はタイトルの話しです。

現在日本でも認可されている抗認知症薬(商品名:アリセプト・レミニール・メマリー・イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ)の保険適用から外されたという記事です。

この記事は、6月24日の朝日新聞に衝撃の記事が掲載されました。
少なくとも読売新聞・西日本新聞には同様の掲載はなく、私が知る限りネットニュースにも掲載されていません。

衝撃の内容です。
8月からは保険適応ではなく、全額自己負担ということで、一気に使用患者さんが減少すると思われます。

適応から外されたかというと、薬を使わない場合に比べて有用性が低く、また副作用もみられることが原因と思われます。

イギリス・フランスという国は医療保険のシステムが日本より更に厳しく、いくらいい薬であったとしても値段が非常に高いとか、効果が値段に見合わない場合には保険適応にならないことがたびたびあります。

ですので決して不思議な決定ではなく、ついにきたかという印象です。

今回の新聞記事で最も驚いたのは、85歳以上の高齢者の17%に抗認知症薬が処方されているという事実です。

処方量はオーストラリアの約5倍というから、これが一番大きな驚きです。

ですが、抗認知症薬の効果が無いと判断された訳ではないと言うことは理解していただかないといけません。

また、効果があがっている患者さんに止めると急激に症状が悪化するケースもあるので、注意が必要です。

このフランスの決定から、他国で医療情勢が厳しい国では追随してくる国があると思われます。状況を観察していきたいです。

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今日はこんな話題です。
ある疾患に対する治療満足度と医薬品の貢献度についてのグラフです。
2014年度のものになりますが、過去には2010年・2005年・2000年・1994年度のものがあります。

例えば高血圧や高脂血症などは治療満足度も高くて医薬品の貢献度も高い。
グラフを4分割すると右上に必ず位置しています。
逆にアルツハイマー病は常に左下。
つまり治療満足度も低いし、医薬品の貢献度も低い。革新的な医薬品が待たれるパートに常に位置しています。

これでも過去の1994年・2000年・2005年・2010年より随分とjump upしているのです。
2014年というと、1999年にアリセプトが発売され、2011年にメマリー・レミニール・リバスタッチパッチが発売されましたので、全世界標準の治療薬が世の中に出て浸透してきた結果を十分反映しての結果です。
ですから、まだまだ認知症治療薬の貢献度は大変低いということです。

アルツハイマー病を研究している人は世の中にたくさんいらっしゃって、それらの人が必ず創薬に結びつけれるように努力されています。
先日もある先生がある講演会でラットの研究で、ある病気が随分改善した若手研究員に対して「このままではラットの先生で終わる。人間でこのような結果をださないと!」と鼓舞された話を聞いて、胸が熱くなりました。日々、研究者は明日の創薬に繋がる地道な作業を繰り返していらっしゃることを改めて知り、頭が下がる思いでした。

きっとそんな先生方から新たな研究・新たな創薬が出て、この結果が少しでも右上の満足度の高いものになっていくのを期待して待ちたいです。

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今日はこの話題です。
「先生、ちかじか認知症のお薬が新たに出るんですよね・・・」という話を外来で聞くことがあります。
月に1回の頻度で聞く話です。

歴史から言えば
1999年アリセプトが世界で初めて認知症の薬として発売されました。

その後、日本以外の国ではレミニール・メマリー・リバスタッチという薬が発売されていたわけですが
2011年遅ればせながら、日本で上記3剤が発売されました。

しかし、以後は日本を含む世界では、たくさんの薬が治験を行ってきましたが、どれもこれもうまくいっていません。
あるものは効果はあるが、副作用が重篤で中止されました。
またある薬はは、副作用は目立たないものの、効果が十分確認できないために中止されました。

そんなこんなで順調に治験を経て、発売を待っている薬は今のところありません。
以前もこのブログ内でも、いくつかの治験が順調にいっている話を書きましたが、それもあくまでも治験のレベルであって、実際として発売承認にまでこぎつけている薬は今日の段階ではないのです。

ですから今既に治療を受けられている患者さんが、新しい薬を使って効果を確認できるのは、かなり難しいと思っていただいて結構だということです。

世界で待ち望まれている薬ではありますが、そこまで行き着いていないのです。
本やテレビなどで、もしかすると臭わせるような報告・発言などがあったかもしれませんが、実際問題として予定は全く立っていないのが現状です。

ややもすれば、新しいお薬がでたが、高いのでお金を用意した人から、先に準備しますよなどといった詐欺がでてもおかしくない現状ですので、患者さんのご家族はそこのところを是非注意して欲しいと切に願う者です。

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2016年9月14日、商品名アモバンとデパスが、麻薬及び向精神薬取締法に規定する向精神薬に指定されることが決まった。10月14日に改正政令が施行されます。

2剤ともに、精神科にとどまらず、一般の診療科でも広く処方されている薬剤のために驚かれる人も多いようです。睡眠薬などは基本的に1ヶ月以内の処方しか行えない現状があります。
その中でアモバン・デパスは向精神薬と指定されていないために、30日以上での処方可能であった。特にデパスは抗不安薬であるために眠前の処方だけでなく日中に使うことも許可されているために多量の処方がなされている。

多くの患者さんは適正に使用されているが、一部では明らかに不適正なものがあった。
その中でもデパスを希望されるケースが多く、大変現場では困っていた。

2014年に薬物関連障害のあった患者1579人について調べ、原因となった薬物や患者の臨床的な特徴など乱用状況を解析した。このうち、調査実施時の過去1年以内に薬物の使用が認められた1019人の傾向を見ると、主な原因薬物は危険ドラッグ(34.8%)や覚せい剤(27.4%)に次いで、処方薬(睡眠薬・抗不安薬)が16.9%を占めていた。

処方薬の中では①デパス ②ロヒプノール/サイレース ③ハルシオンが上位3薬剤であった。
②③については1回処方が30日までと決められているために、多量に服薬することが難しいわけですが、デパスは先ほど書きましたように眠前の使用だけでなく、日中も可能で30日処方というしばりもないために、現在まで野放しにされていた。

そのために多くのトラブルを抱えていたわけですが、やっとここにメスが入ることになります。デパスは他の抗不安薬と比較して効きだしが早く、切れ味がいいために汎用されてきたのですが、逆に依存症にもなりやすい薬剤でした。

私は個人的に自分から処方することはありません。
ただ以前からの継続で処方することはあります。ただし、節度をもった使用になるように心がけますし、処方量が多ければ減量する取り組みも行ってはいます。

しかし、そうではない先生方もいらっしゃいますので、こういった形での使用制限がかかり、更に使用量自身も制限させて、依存症を作らないようにしていくことが大事なことだと思われます。

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 前々回も似たような話題だったのですが、今週のAERAからです。AERAは定期購読し、待合室にも待ち時間に読んでいただくように準備しています。
 
 今回のAERAのテーマは「くすりとどうつき合う」です。
一番トップの話題が「飲まなくてもいい薬」です。詳細は買っていただいて読んでいただければいいのですが、恣意的なニュアンスがプンプンです。
 
 降圧剤・高脂血症・認知症・風邪薬・胃腸薬・タミフル・うつ・抗がん剤・漢方などが取り上げられています。
 
 話を書いている人の立ち位置が基本的に「飲まなくてもいい」というスタンスですので、negativeな話になります。最近某大学を辞めた抗がん剤治療は無意味だという先生がいらっしゃいますが、似たようなスタンスの人たちの意見が述べられています。
 
 認知症については、副作用が強調されていますが(私は大事なことですので全く否定するつもりはないです。)、薬も上手に使えば症状の進行を遅らせることに役立つとみる医師もいると否定的には書いていますが、他の薬では、さんざんこきおらしていますので、まあいいほうかと、、、。
 
 がん治療の現場ではさきほど書いた先生の話がTVや雑誌ででてきて、大変迷惑していると言われている。かき回すだけかき回して、しらんふりですから医療現場で真摯に向き合っている先生にとってはたまらない話です。AERAはご存じのように朝日新聞系の雑誌ですので、さもありなんという特集の仕方です。
 
 我々医療側も間違っていることはたくさんあります。ですから、私は一方的に非難するわけではない。インテリジェンスが高くて善悪の判断がつく人にとっては大した問題では無いが、そうではない大勢にとってはかき乱すだけかき乱す悪質なものになりかねないのである。
 
 後出しジャンケンは必ず勝つ。高みの見物をされている人には全く届かない声が、現場では巻き散らかされている。迷惑するのは患者さんならびに家族であり、我々である。
 
 このような記事を書く人にも、もう少し常識・知識を求めたい。

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