カテゴリ: 認知症の薬

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本日は抗認知症薬についにジェネリックがでるというお話です。

アリセプトについては既にジェネリックが以前から出ていますが、メマリー・レミニールについてもジェネリックがでることになります。

例えばメマリーですが、1ヶ月分で計算しますと
ここでは20mgで計算します。
429.5円x30日分=12885円で、3割負担で3865.5円。2割負担で2577円。1割負担で1288.5円。

今回ジェネリックになりますと163.6円(約38.1%)
163.6円x30日分=4908円で、3割負担で1472.4円。2割負担で981.6円。1割負担で490.8円。

概ね1/3程度の金額になります。もちろん薬剤の値段以外にも調剤費など諸々のお金がかかりますので、もう少し余計にお金がかかることになりますが、とにかくジェネリックがでて1/3と財布に優しい金額になります。

先発品でいくかジェネリックでいくかは個人の考えです。
当院で以前調べた時には、アリセプトでジェネリックにされた患者さんは全体の約4割しかいなかったということです。

当院では、勝手にジェネリックへ変更することはなく、患者さんが希望されればそのように変更していただいて問題ないですよというスタンスです。

レミニールは先発品で172.8円ですが、ジェネリックでは77円(約44.6%)です。
こちらについても窓口負担は随分軽減するのは間違い有りません。

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本日はタイトルの話しです。

リバスタッチ/イクセロンパッチが一般的に使いにくい要因として貼付剤ということがあります。

患者さんの中には、いつまで貼ったらいいですか?!と言う風に、暗に内服するまでの代替品的な感覚もあります。

「ずっと貼ります~」と答えると、「う~ん」という格好になることも少なくありません。

なぜ貼るんだということでしょうか~?!

全ての理由に答えることはできませんが、一つの大きな理由「かゆみ」です。
私ももちろん貼ったことがあります。張り続けると「かゆく」なります。
間違いなく

そんな困った問題を解決しました。

リバスタッチ/イクセロンパッチを販売している小野薬品工業/ノバルティスファーマ社は2019年3月13日に新基剤製剤に係る製造販売承認事項一部変更の承認を取得しました。

現在流通している製剤は、シリコン系基剤を使用しています。
そうしますと貼った部位に紅斑やそう痒症などの皮膚症状の副作用報告がみられていおました。

そのことを受けて合成ゴム基剤を使用した新基剤製剤の開発を進め、2018年9月に製造販売承認事項一部変更承認の申請を行い、今回承認を受け、これまで以上に患者さんの治療アドヒアランスに貢献できる薬剤/貼付剤になっています。

私も貼りました。
左手の内側面に貼っています。

貼っている感じはほぼありません。貼っているのを忘れていました。
シャワーが終わったら、自然とはがれていました。
はがれた状態が写真です。

以前よりかゆみはなくなり、若干発赤しますが、1-2時間後に消退していました。

まとめ
^柄阿茲衂兵糎?紊靴討い泙后
発赤・かゆみ・貼っている感じ改善しています。
F?瓩任呂れる可能性有り。入浴前にはがして、入浴後に貼るのがいいと思われます。

随分、使い安くなっています。

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本日は3月末に新聞にもでた抗認知症薬開発中止についてです。

3月21日のニュースです。

米バイオジェンと開発中のアルツハイマー型認知症の治療薬候補「アデュカヌマブ」について、臨床試験(治験)を中止すると発表した。

3段階で進む治験の最終段階に入っていたが、十分な治療効果を証明できない見通しが強まった。認知症治療薬は世界の製薬企業で失敗が相次いでおり、開発の難しさがあらためて浮き彫りになった。

この報道の翌日、開発している会社である「バイオジェン社」の株価は一時28%急落し、「エーザイ社」の株価は2日続けてのストップ安(売り手が多く、株の売買が成立しない状況)になっています。

つまり我々医師側の落胆以上に、鋭敏に株式市場は強く落胆していることになります。

 野村証券のアナリストは同薬剤こそアルツハイマー病の最大の希望と考えていたため治験の中止は「大きなネガティブサプライズ」だと指摘。投資判断を「買い」から「ウエート下げ」に引き下げ、目標株価を1万7000円から6000円に変更した。

 また、50%としていたアデュカヌマブの成功確率を0%にするとともに、同じく「エーザイ社」が開発中であり、類似したメカニズムを持つBAN2401の成功確率も50%から10%に引き下げています。

  モルガン・スタンレーMUFG証券のアナリストも同日付のリポートで、このタイミングでの中止発表は想定外だとし、BAN2401に対する市場の不安も高まるようなら、さらに株価調整の可能性が高まるとの見解を示しています。

 アルツハイマー病治療薬を巡っては、米ファイザーなど世界の製薬会社が開発に取り組んでいたものの、巨額の研究費を使っても十分な有効性を認められず失敗が相次いでおり、アデュカヌマブへの期待は非常に高かった。

 しかし、このような結果は今後抗認知症薬の開発に強いブレーキがかかり、新薬開発は恐らくかなりのタイムロスになることが考えられます。

 我々以上に市場が期待し、驚き株価まで左右するビッグプロジェクトなのです。

 これからの状況も要注目です。

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本日はこの話題です。
先日もフランスでは日本で使われている4種類の抗認知症薬(アリセプト・レミニール・イクセロンパッチ/リバスタチパッチ・メマリー)の保険適用が中止なったとことを御報告いたしました。

今回は治験が行われている抗認知症薬の続報です。

ちなみに現在、抗認知症薬は20数連敗。つまり開発中の薬は治験もしくは治験前の段階で中止においこまれています。

6月にはイーライ・リリーとアストラゼネカが、共同開発した「ラナベセスタット」が、第3相治験で十分な治療効果を証明できないとして中止を発表した。

また、少し前にエーザイがバイオジェン社と共同開発している「アデュカヌマブ」がまずまず効果がでているという報告を行いました。今回もエーザイとバイオジェン社の協同開発品である「BAN2401」の効果がでているという報告です。

エーザイは7月6日に開発中のアルツハイマー型認知症治療薬について、症状の進行を抑える効果が第2相臨床試験(治験)の大規模試験で確認できたと発表した。認知症の原因物質とみられるたんぱく質「アミロイドベータ(Aβ)」が脳内で減ることも示した。

この薬剤はAβが脳に沈着する前段階の集合体に結合して除去する。20年代早期の発売を目指している。

 第2相治験は2012年~18年に日米欧などで856人を対象に実施。投与18カ月間の解析で、症状の評価指標に基づく悪化の抑制と、陽電子放射断層撮影装置(PET)による脳内のAβ蓄積量減少を確かめた。

 Aβは脳に蓄積すると神経細胞が機能障害を起こし、細胞死をもたらすとされる。エーザイはこれまでも認知症の症状悪化を遅らせる薬を販売してきた。新薬ではAβを減らすことで、認知症を根本から治療することを目指している。

 世界の製薬大手がAβを標的とする薬の開発に取り組んでいるが、実用化された例はない。

 エーザイは現在、Aβを標的にした薬を3品目開発している。BAN2401のほか、Aβの発生段階を狙う「エレンベセスタット」と、沈着する直前や沈着後を狙う「アデュカヌマブ」で、いずれも第3相治験に入っている。

なかなか抗認知症薬の治験がうまくいかないことが多く、撤退していく会社も多くあり先行き不安感しかありません。

今後、いい報告が聞けることを楽しみにしています。

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本日はタイトルの話しです。

現在日本でも認可されている抗認知症薬(商品名:アリセプト・レミニール・メマリー・イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ)の保険適用から外されたという記事です。

この記事は、6月24日の朝日新聞に衝撃の記事が掲載されました。
少なくとも読売新聞・西日本新聞には同様の掲載はなく、私が知る限りネットニュースにも掲載されていません。

衝撃の内容です。
8月からは保険適応ではなく、全額自己負担ということで、一気に使用患者さんが減少すると思われます。

適応から外されたかというと、薬を使わない場合に比べて有用性が低く、また副作用もみられることが原因と思われます。

イギリス・フランスという国は医療保険のシステムが日本より更に厳しく、いくらいい薬であったとしても値段が非常に高いとか、効果が値段に見合わない場合には保険適応にならないことがたびたびあります。

ですので決して不思議な決定ではなく、ついにきたかという印象です。

今回の新聞記事で最も驚いたのは、85歳以上の高齢者の17%に抗認知症薬が処方されているという事実です。

処方量はオーストラリアの約5倍というから、これが一番大きな驚きです。

ですが、抗認知症薬の効果が無いと判断された訳ではないと言うことは理解していただかないといけません。

また、効果があがっている患者さんに止めると急激に症状が悪化するケースもあるので、注意が必要です。

このフランスの決定から、他国で医療情勢が厳しい国では追随してくる国があると思われます。状況を観察していきたいです。

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