カテゴリ: 認知症と車の運転

朝日新聞
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 本日が2022年最後のブログ更新になります。

 今日のテーマは12月28日朝日新聞の投稿コーナーでのディベート?
「どう思いますか? 高齢者の運転」というお話です。

 おそらく先日福島県での97歳の高齢者の運転する車が歩道を暴走し、40歳代の女性を死亡したという事件を受けて12月10日運転免許の定年制を導入してはという投稿への賛否両論の意見が掲げられた。

 この投稿は大変きちんとした内容で、免許返納した高齢者のその後の生活にも踏み込んだ意見を述べていて、一見の価値ありと思われる。私も定年制の導入は必要だという意見には理解できる。

 少なくとも免許を持てる年齢が18歳以降と決められている。モータースポーツのF1ドライバーでさえも18歳にならないと公道が走れないということになっている。これに異論がある人はいないと思われる。
であるならば、逆に目・耳・運動機能・反射神経などが老化していき、機能低下がすすむ一定の年齢に定年もしくは卒業年度を設定するのはおかしくない。

 もちろん、一定の条件をclearした高齢者には免許を再度交付するというシステムにすればいいと思っている。75歳もしくは80歳が現時点では妥当な年齢だと考える。

 意見の中にもあるが「不便」でも「不幸」よりはいいのである。また、80歳に人からは高齢者の生活圏を守れるのか?という意見もある。これも理解はできる。しかし、前もって定年もしくは卒業が決められていれば、そこに向かっていろんな準備をしていくだろうし、逆に若い人と同じ能力が担保されれば継続も可能とすることで、ご理解いただけるように思う。また、同様の意見「踏ん切りがつく」も見られた。

  悲惨な高齢者の事故を防ぐためにも。この議論を高めることが重要である。常日頃、この件に関与している。前もって家族内で議論を重ね定年/卒業された高齢者をみると決して悪くないと感じている。
  
  以前にも新聞記事で前もって準備することで豊かな暮らしができている。体力・筋力が下がってしまって車がないと全くもってこまってしまうようになると、しがみついて離れなくなる。ですから前もって定年/卒業があれば、その前の段階からライフスタイルを変えていかないといけなくなるので、それがいい結果になっていくのではないかと思っている。


  1年間大変ありがとうございました。
  また、来年もブログをupしていく予定です。
  もっとこまめにupすることを目標にしていきたいと思います。


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なかなか忙しく、ブログ更新もままならない日々でした。
3ヶ月ぶりの更新です。

本日のテーマは高齢者の免許更新が少し変わったということについてお届けします。
75歳以上の高齢者に対して認知機能検査が加わるようになって大きな変化がみられます。

家族から免許更新時に話し合いがなされ、自主返納に向かうケースが増えている。
また免許切替で認知機能でひっかった場合に、すんなり自主返納される患者さんが増えてきた点です。

それでも年に2-3人は自主返納を拒否して、こちらも嫌々ながら診断書を作成して、免許取り消しの行政処分を食らう人がいます。きちんと説明して、お金も取られて(診断書代金)、行政処分くらって、免許も取られるのはバカみたいでしょと話しても、そこが十分理解できないために自主返納を拒み、免許取り消し処分を選ぶ不可解な人がいらっしゃいます。

今回の変更pointですが、上のスライドに記載しています。

①サポカー限定免許

②認知機能が3つの区分から認知症の恐れあり・恐れなしの2段階になる。

③11種類の違反をした人が実車試験が行われる。

この3点が大きな改正点と言えます。

一人でも多くの人に知っていただき、悲惨な交通事故が少しでも少なくなることを願っております。

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20220105讀賣

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本日は高齢者の交通事故についての話題です。
これは令和4年1月5日の讀賣新聞の記事になります。

まとめますと
①昨年の交通事故死亡者が2636人で統計が残る記録では過去最小だった。

②高齢者の死者数は2年連続で過去最高になった。

このような記事になります。

個人的には外来で交通事故で受診される患者さんの数が10年くらい前からと比較すると減っている印象です。
以前なら月に10件程度はあった交通事故の患者さんが、少ないと1-3件/月。多いときでも5-6件/月。大変減っています。事故の程度は大きく変化ないので、交通事故そのものの数も減っているのを肌で感じます。

交通事故死者数が減った要因としては
1)コロナ禍で外出が減った  2)自動ブレーキシステムや安全性能の向上  3)安全意識の向上
などが要因に考えられます。

TV・新聞報道などで高齢者(認知症患者含む)の交通事故がクローズアップされますが、全体的な死者数は減っているようです。高齢者の割合が増えるのは、日本における高齢者人口の上昇が最も大きな要因であり、必ずしも昨今言われているような認知症患者さんの逆走などが非常に増えたからではないと考えています。

平成29年に改正道路交通法が施行されて、75歳以上の免許更新に認知機能検査が加わったことで、圧倒的に自主返納される人が増えたこと。また認知機能検査でひっっかかっても医療機関を受診される人が減っています。これも自主返納への流れが加速してきているからであり、ジワジワと効果が出ていると考えます。

悲惨な交通事故を減らすためにも、また元気な段階で免許を手放しやすくなるお手伝いがができればと考えています。


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11月17日大阪で痛ましい交通事故がおこり、1人が死亡。2人がケガということです。
交通事故の一部始終が録画されていましたが、アクセルとブレーキを踏み間違え、
前方に向かって突進。壁にぶつかり一旦停車。
今度はバックして、更に前進して、ぶつかってやっと止まるという状況でした。

現行犯で逮捕されたのは89歳の男性。
死亡したのは87歳の男性。
死亡した男性は80歳で免許証は自主返納したという話しも皮肉なものです。

逮捕された男性は認知症ではなかったようですが、驚く内容の運転でした。
もちろん思い込みから、とんでもない間違いをおこすことは誰にでもおこることです。
私も同様の事故をおこす危険性は十分あると思って、ハンダルを握っています。

高齢者の事故があとをたちません。
高齢者教習で認知機能がひっかかって来院されるケースもあとをたちません。

最近は比較的素直に自主返納に応じていただくケースが増えています。
もちろん、中には認知機能には全く問題なく、再度免許証の手続きをとるケースも稀にはありますが、
多くは自主返納。場合によっては診断書を作成し、免許停止の行政処分になるケースが稀にあります。

認知機能でひっかかれば、8割くらいは自主返納もしくは行政処分の対象になっています。(当院調べ)

高齢者運転に対する世の中の目は益々厳しくなっています。
先日、来院された患者さんですが夫婦2人暮らし。
妻が夫を認知症だと思って連れて来られました。
診断は認知症で運転は厳禁ですと話しましたが、妻は夫に運転をしてもらうことを明言。

通院・買い物などには必要不可欠。
とても1人では危なくて見ていられないけど、私が指図すれば大丈夫と話す。
全くの自己都合。聞く耳なし。
薬を飲んで認知症を治して・・・。
周りの人が聞いたら全く理解不能ですが、堂々と語られる始末です。

受診のたびに「車の運転は禁止です。」と話しますし、カルテにも記載はします。
でもどこ吹く風です。
認知症でなくても、このような事故が全国で多発しているのにも関わらずです。

一定の年齢にならないと免許は与えられないのだから、一定の年齢になれば取り上げられ、
そこから必要であれば、技能訓練・免許法制度などのペーパーテストに医師の診断書作成などを
セットにして交付するという制度ができるのであれば、そうしてもいいのかもと思う昨今です。

思いは一つ。痛ましい交通事故がなくなって欲しいです。


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本日はタイトルの話しです。

ドライブレコーダーに映し出された映像があまりにも衝撃的でしたので、皆さんもご覧になられた方も多くいらっしゃったと思います。

私はよくアルバイトに行っていた先輩の診療所の前でおこった事故ですので、余計に思いも強くあります。

対向車線を逆走し、かつspeed upし、90-100kmで交差点内に突入した様子です。

運転されていた人・更には助手席にいらっしゃった奥さんは既に亡くなられていますので、真実はわかりません。

ドライブレコーダーや生前の本人さんの状態・更に司法解剖の結果を待つしかありません。

今の段階でわかることは。恐らく認知症ではなかったのではないか?ということ。
それは周りの人の話や、社会的活動に参加したり、常時奥さんを事故現場近くのボーリング場まで送迎していたことなどから推測できます。

池袋の事故と同じように、アクセルとブレーキの踏み間違いかもしれません。

またくも膜下出血・大動脈解離などの血管性疾患をおこして、体の制御がきかなくなった可能性もあると思います。

TVでは高齢者の自主返納が増えた話しや、高齢者運転のしくみの変更を考えたりする話しがあります。

中国では70歳定年制というシステムも紹介されたりしました。

あくまでもそれは必要な事ではありますが、それと同じように車の安全運転システム導入も大きな柱と考えます。

高齢者の事故では簡単な間違い(アクセル・ブレーキの踏み間違い)も多く、これについてはAIの活用(自動ブレーキシステムの導入)や、強くアクセルを踏みすぎると減速するシステムの導入など、新たな技術の開発なくてもできることが多くあります。

またドライブレコーダーの義務化によって、確認できやすくなるでしょうし、一部車両では導入されている、自分の運転に急ブレーキや急発進を可視化するシステムで、運転がきちんと行っているかどうかを可視化・検証することも、今すぐにやれると思っております。

安心して暮らせる。安心して運転できるシステムの構築・開発が必要だと思われます。

そんなにゆっくり待つ暇はありません~!

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