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12月13日ついに「レカネマブ(商品名:レケンビ)」が12月20日に発売されることが決まりました。
標準体型の患者さんで2週間に1回点滴治療を1年間継続すると仮定すると、年間298万円の医療費がかかります。
一般的な収入の世帯では、高額療養費制度の恩恵も得て自己負担額が14万4千円になります。
アメリカの金額から考えると比較的安く決まって良かったなという印象です。
現時点でわかっていることを最適使用推進ガイドラインから抜粋すると
患者さんの条件
1)
年齢は50-90歳の早期アルツハイマー型認知症の患者
2)
Mini
Mental State Examination(MMSE)スコアが22~30点
3)
アミロイドPET
検査もしくは腰椎穿刺にてアミロイド陽性を示唆する所見が確認される
4)
頭部MRI検査で下記の項目がないことを確認できる
➢ 5 カ所以上の脳微小出血(最大径10 mm 以下)
➢ 最大径10 mm 超の脳出血
➢ 脳表ヘモジデリン沈着症
➢ 血管原性脳浮腫
➢ 脳挫傷、脳軟化、動脈瘤、血管奇形又は感染病巣
➢ 多発性ラクナ梗塞、大血管支配領域の脳卒中、重度の小血管疾患又は白質疾患
➢ 占拠性病変又は脳腫瘍(ただし、髄膜腫又はくも膜嚢胞と診断される病変で、最大径が1
cm 未満であれば除外する必要はない)
使用する医療機関の条件
下記学会の専門医が常勤で複数名配置されている医療機関。
・ 日本神経学会
・ 日本老年医学会
・ 日本精神神経学会
・ 日本脳神経外科学会
➢ MRI
検査(1.5 Tesla 以上)が実施可能な医療機関であり、かつ、ARIA(副作用)
が認められた場合に、画像所見や症状の有無から、本剤の投与継続、中断又は中止
を判断し、かつ施設内で必要な対応ができる体制が整っていること。
となっています。細かい条件は更にたくさんあるのですが、ざっくりとした条件を提示しました。現段階で当院は医師が私一人しかいませんので、レカネマブ(レケンビ)の治療はできないということになります。
日本だけでなく世界に注目される薬剤ですが、落ち着くところに落ち着いた印象ではありますが、使用するのにはなかなかハードルが高いようです。
ある報告では、日本での投与患者数の予測値は2023年度内に400人、2024年度には7000人、ピークとなる2031年度には3万2000人となっているようですので、認知症全体が700万人で、アルツハイマー型が2/3として470万人ですので、1%にも満たない患者さんが使われるということになります。
また、この報道がでると思いますので、注視していきたいと思っています。
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