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今年の4月から従来の特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品に続き、機能性表示食品といって、健康への働き(機能性)を表示できる保健機能食品としては、三つ目の制度が始まりました。
 
 この制度は安倍政権の成長戦略の一環で導入されています。
最大の特徴はトクホのような国の審査がなく、企業の責任で機能性を表示できることです。
トクホの審査は数年かかるが、機能性表示は届け出が受理されればよく、栄養機能食品のような成分の限定もないために、今までに比べて比較的楽に申請できます。
 
 企業はガイドラインに従い、機能性の表示内容とその科学的根拠、安全性の証明などの製品情報を届け出る必要があります。消費者庁はそれをウェブサイトで公開し、国が審査をしない代わりに、情報を社会の目にさらすというのがこの制度の肝となっています。
 
 私たちは医師になるまでも、なってからもこのようなデータを見る機会が多くあり、あらゆる論文にもこれは本当かな?という目でみるために理屈にあわないところをすぐ見つけようとする習性があります。
 しかし、一般の人はそうでもない人が多く、何々に書いてあるとか?有名な誰々がいいと言っている?などの意見で左右されることが多くあります。
 
 実際、外来でも栄養機能食品や機能性表示食品などを見つけて薬のように副作用が無くて、効果はまずまず期待できるので、やってみてと言われて大金はたいて購入されている患者さんのご家族を見受けます。
 
 金銭的に全くもって問題ないような家庭であれば、こちらから積極的にお声かけいたしません。
経済的にも困っていて介護サービスの負担金が1割から2割に増えただけで、デイサービスの回数を減らしたり、デイサービスでの昼食を断って、お弁当を持たせるような家庭でも、このような食品に熱をあげている場合には、失礼ながら「あまり意味が無いです。」と答えさせて頂いております。
 
 言うのもはばかる問題ですが、あまり熱をいれすぎても何か解決できると言うことは決してありません。
 
 その点も含めてご理解いただきたいものです。