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今日は最新の研究報告からです。
最近は外来でも「海馬が・・・」という話を聞く機会が増えています。
とりもなおさずTV番組でそのように聞くので言われているのだと思います。こんかいはそんな海馬の話です。
雑誌:Neurology. 2016Nov 29;87(22):2317-2323.
著者:Kantarci K
所属:Mayo Clinic(アメリカ)
2005〜14年に認知症の境界型患者(MCI)160例を登録。
登録時にMRI検査により海馬容積を測定し、その後はほぼ年1回の頻度で臨床評価を行い追跡した。追跡期間の中央値は2.0年(範囲0.7〜8.1年)であった。
追跡中に61例(38%)がアルツハイマー型認知症。
20例(13%)がレビー小体型認知症に進行したと判定された。
アルツハイマー型認知症群の61例中37例(61%)に海馬の萎縮が見られた。
一方、レビー小体型認知症群では20例中17例(85%)で海馬容積が維持されていた。
つまり、経時的にMRI検査をしていくとアルツハイマー型認知症は海馬の容積が減っていくことが多いのに対して、レビー小体型認知症では海馬の容積はあまり減っていかないということです。
この結果は教科書的に言えば、まさしくその通りの論文発表なのですが、この論文のポイントは境界型の状態から見ていっても違いがでてくるという所にあるのだと思います。
瞬間的なMRI画像ではわからないことも、経時的に追っていくことで鮮明になっていくことがあるということです。診断に悩むケースでは経時的に追うことの重要性があると考えてもいいのではないかと思いました。
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