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今日はこんな話題です。
ある疾患に対する治療満足度と医薬品の貢献度についてのグラフです。
2014年度のものになりますが、過去には2010年・2005年・2000年・1994年度のものがあります。

例えば高血圧や高脂血症などは治療満足度も高くて医薬品の貢献度も高い。
グラフを4分割すると右上に必ず位置しています。
逆にアルツハイマー病は常に左下。
つまり治療満足度も低いし、医薬品の貢献度も低い。革新的な医薬品が待たれるパートに常に位置しています。

これでも過去の1994年・2000年・2005年・2010年より随分とjump upしているのです。
2014年というと、1999年にアリセプトが発売され、2011年にメマリー・レミニール・リバスタッチパッチが発売されましたので、全世界標準の治療薬が世の中に出て浸透してきた結果を十分反映しての結果です。
ですから、まだまだ認知症治療薬の貢献度は大変低いということです。

アルツハイマー病を研究している人は世の中にたくさんいらっしゃって、それらの人が必ず創薬に結びつけれるように努力されています。
先日もある先生がある講演会でラットの研究で、ある病気が随分改善した若手研究員に対して「このままではラットの先生で終わる。人間でこのような結果をださないと!」と鼓舞された話を聞いて、胸が熱くなりました。日々、研究者は明日の創薬に繋がる地道な作業を繰り返していらっしゃることを改めて知り、頭が下がる思いでした。

きっとそんな先生方から新たな研究・新たな創薬が出て、この結果が少しでも右上の満足度の高いものになっていくのを期待して待ちたいです。