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2018年第1回目のブログです。
今年も何卒、宜しくお願いいたします。

本日はタイトルのような話しです。

昨年11月で金沢で行われた日本認知症学会で聞きたかったけれど聞けなかった話の一つとして「認知症x音楽療法」です。

たまたまですが、まとめていたのがありましたのでご紹介いたします。

演者は、三重大学認知症医療学講座の佐藤正之先生です。

音楽療法のメリットは、まず気軽に始められることです。
CDでもピアノでも何でも音楽であればOKですし、場所も特別な準備も不用というのが最大のメリットです。

音楽を聴いたり歌ったりといったごく身近な内容の音楽療法は、当事者に訓練と意識せずにアプローチすることがも可能です。
家庭内でも手軽に取り組め、経済的な負担もほとんどありません。

さらに、音楽療法では患者が懐かしいと感じる時代の曲を取り入れることが多いです。

また、歌を歌う際には自然と有酸素運動を行っています。つまり、音楽療法は運動療法や回想法も兼ね備えており、多方面からの効果が期待できると考えられるのです。

また音楽療法には認知症の悪化予防だけでなく、認知症の周辺症状(BPSD)の緩和の効果としてもエビデンスとして確立しています。

周辺症状の出現には、認知症の方の心理状態にも影響を受けます。
音楽は感情を安定させ、心理的にもよい影響をもたらすため、周辺症状の緩和につながると期待されています。

周辺症状は介護する側にとっても大きな悩みであることが多いもの。それだけでなく、当事者本人も不安を感じています。

楽しみながらでき、取り入れやすい音楽療法に、進行予防と症状緩和の両面から期待が高まると考えられます。

どこでも、誰でも気軽にでき、中核症状だけでなく、BPSD二対しても効果が期待できる。
非薬物療法の中では、必ず試すべき方法と思います。